TPAC-PPS評価の4分野

【環境】

通販・小売業において「環境配慮商品」はひとつのキーワードであり、消費者の関心も高くなっています。例えば「環境にやさしい商品」と表示するなら、なぜそれが環境にやさしいのかが問われます。商品の環境配慮について、地球温暖化対策推進大綱などの基本的ルールをベースに検証します。商品によっては化学物質管理から商品のマテリアルフローまでトレースする場合もあります。

  〈主な関連法規・基準等〉

・地球温暖化対策推進大綱

・省エネ法

・環境配慮促進法(H16年法律第77号)

・ISO14021(環境主張)

・公正取引委員会「環境保全に配慮している商品の広告表示の留意事項」 等
【安全・安心】

安全・安心の商品を提供することは、企業の最も基本的な使命のひとつです。その中でも特に食品の安全・安心については、多くの消費者にとって非常に重要な情報です。商品の安全・安心について、関連法規等の遵守状況や品質検査の結果をもとに検証します。

  〈主な関連法規・基準等(食品)〉

・食品衛生法

・JAS法

・HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)

・ISO9001(品質マネジメントシステム)

・食品トレーサビリティシステム(ISO22000)

・消費生活分野における環境配慮規格整備方針(ホルムアルデヒド、LD860等) 等
【ユニバーサル性】

「人にやさしい○○」という表示も、アレルギーの人でも使えるとか、障害のある人に分かりやすい・使いやすい等の、さまざまな「やさしさ」があります。商品のユニバーサル性について、しっかりとした商品開発コンセプトのもとに、その機能が実現されているかを検証します。

  〈主な関連法規・基準等〉

・ユニバーサルデザインの7原則

・ISO/IEC Guide71(JIS Z 8071、規格作成配慮指針)

・JIS S0011,0012,0923(操作性)、0021,0022,0025(包装容器)、0031,0032,0033(表示)、0023(衣服) 等
【社会性】

世界的な貧富の拡大に対して、フェアトレード商品のように、社会的な観点から社会的弱者の国々(人々)に対する経済的自立を支援する取り組みが求められています。商品の社会性について、価格や生産方法、社会開発のための投資など、幅広い視点から検証します。

  〈主な関連法規・基準等(食品)〉

・国際フェアトレード基準

・ISO26000(社会的責任)

・生物多様性条約(国内生物多様性基本法)

・世界知的所有権機構(WIPO)の提案

・ラムサール条約

・ワシントン条約 等